エコキュートのランナップはどれを選べば良いのか
弊社でもお勧めしており、全国的にも多くのお客様に選ばれているエコキュートですが、 ラインナップが多くて自分の家庭にはどれが適切なモデルなのか分からない。
というお客様は多くいらっしゃると思います。
ですので今回は、エコキュートのラインナップによる違いを表にしてわかりやすくお伝えしようと思います。
便宜上、一番選ばれているというところで、三菱電機さんのエコキュートシリーズでご説明いたします。
目次
1. 三菱エコキュートラインナップ一覧
2. エコキュート搭載機能の説
2-1. 耐震クラスSとは
2-2. 「こだわり先進仕様」とは
2-2-1. サーモジャケットタンク
2-2-2. 4条ガスクーラー
2-2-3. ポキポキモーター
2-3. 給湯機能について
2-3-1. フルオートW追い焚き
2-3-2. フルオート追い焚き
2-3-3. エコオート
2-3-4. 給湯専用
2-4. どの給湯機能を選ぶべきか
2-4-1. フルオートW追い焚き
&フルオート追い焚きを選んだ方が良いと思われる場合
2-5. ホットあわー
2-5-1. ホットあわー効果
2-6. キラリユキープ
2-6-1. キラリユキープの効果
2-7. バブルおそうじ
2-7-1. バブルお掃除の効果
2-8. ホットりたーん
2-9. ハイパワー給湯
2-9-1. ハイパワー給湯の効果
2-10. スマートリモコン
2-11. 安心時計
2-12. 電力自由化対応
2-13. 省エネ制御
2-14. あったかリンク
2-15. MyMUアプリ
2-16. お天気リンクEZ・AI
3. まとめ
1. 三菱エコキュートラインナップ一覧
実際にはもっと細かく型式があって、欲しい機能を備えたエコキュートを選ぶという形になります。
特殊なものとしては「A」シリーズには「ローボディタイプ」というのがあって、タンクの背が低くなっているのにタンク容量300Lを確保しているものもあります。
マンションなどにはこのタイプの導入が現実的になるでしょう。
2. エコキュート搭載機能の説明
以下に、三菱さんのエコキュートに搭載されている中で、説明が必要と思われる各種機能についての説明をしていこうと思います。
2-1.耐震クラスSとは
耐震クラスSというのは、実際どの程度なのかといいますと、 「震度6にギリギリ耐えられる設備の約2倍の耐震性」 という感じです。
注意点としてはこれは単純に震度12に耐えられるというようなものではありません。
震度の数字が2倍になると揺れの強さが2倍になる、、、というわけではないことからもお分かりだと思いますが、複雑な計算があり、わかりやすく説明するのも難しい部類の話になります。
これは、揺れ方だったり、基礎の打ち方だったり地盤の状況もありますので、明確に数字で示せないことをご理解いただけると幸いです。
そういう種類の話しなので、あまり変な表現をして誤解を生じさせるのも問題ですから簡単に言いますと、
要は、現時点の耐震技術のうち最高級の耐震性である。ということです。
2-2.「こだわり先進仕様」とは
三菱エコキュートの「こだわり先進仕様」というのは、主に3つの機能の総称です。タンク、熱交換器、モータの3箇所に、独自の工夫を施して、効率良くお湯を作ることができるようにしています。
2-2-1. サーモジャケットタンク
1つ目は水(お湯)を溜めておくタンクに施された工夫です。
これは、簡単に言いますと、タンクの周りを真空断熱材やウレタンで囲って、お湯が冷えにくくしているのです。

出典:https://www.mitsubishielectric.co.jp/
上の画像がタンクです。エコキュートの写真などでよく見る背の高い四角い箱の中にはこの様なタンクが入っています。
画像の通り、タンクの周りをぐるっと断熱材やウレタンで囲っているのに加えて、外部に露出するような部分には熱が伝わりにくい材質を使っています。
これによって、溜めたお湯が冷めにくくなるため、加熱し直す頻度が下がり、その結果省エネになるというわけです。
さらに三菱さんの場合は、業界で初めて断熱材を分割できるようにして、リサイクルがしやすくなっているという環境に配慮した工夫でもあります。
2-2-2. 4条ガスクーラー
2つ目の工夫はガスクーラーにあります。名称はクーラーといいますが、水を温めるための装置です。
三菱さんは「4条ガスクーラー」と言っていますが、簡単に言いますと、4本のガス管を螺旋状に巻いている。ということです。

出典:https://www.mitsubishielectric.co.jp/
真ん中の太い配管の中を水が流れます。その周りの細い配管には温かいガスが循環していて、水を温めるという仕組みになっています。
よく見るとお分かりのように、水が流れる配管にガス配管がめり込んでいます。これによって従来のように配管同士が接しているだけの構造よりも効率よく水を加熱することができるようになっています。

出典:https://www.mitsubishielectric.co.jp/
↑こういう感じです。
しかも、ガス配管が螺旋状であるため従来の直線的な配置の配管よりも、接している面積(距離)がかなり広く(長く)なりますので、ツイスト(螺旋)が無い直線的な配管のものよりも更に効率が良いということになります。
2-2-3. ポキポキモーター
三菱さんのネーミングが良いですね(笑)

出典:https://www.mitsubishielectric.co.jp/
↑こういう感じなのですが、ものすごく簡単に言いますと、一般的なモーターよりハイパワーを出せるモーターの部品なわけです。
なので、普通の作動の場合は少ないエネルギーで必要なパワーを出せるため省エネにつながるのです。
このモーターの型式は、三菱エアコンやエレベーターなどでの確実な実績もある信頼性の高いモーターです。
以上の3点が、「こだわりの先進仕様」として謳われているものになります。 とにかく細部に渡って省エネですよということです。
2-3. 給湯機能について
三菱エコキュートの給湯機能については4つあります。 1.フルオートW追い焚き 2.フルオート追い焚き 3.エコオート 4.給湯専用 です。
まず初めに注意事項があります。それは、使用できない入浴剤があるということです。 使用できない入浴剤は
・白濁するもの ・炭酸ガスを発生させるもの ・パウダー成分が入っているもの ・硫黄成分が入っているもの
です。これらの入浴剤は使用できません。 温泉街に売られている「湯の花」なども使用できないです。
三菱エコキュートのホームページに、使用できる入浴剤について書いていますので参照してください。
→三菱エコキュートのHPへのリンク← (リンク先HPの下の方に書いてあります。)
それではそれぞれの給湯機能の説明をしていきます。
2-3-1. フルオートW追い焚き
フルオートW追い焚き機能は、三菱エコキュートの中では一番高機能な給湯機能になります。
「ふろ自動」というボタンのワンタッチで、「自動湯はり・ストップ」「自動保温」「自動たし湯」までやってくれます。
さらにW追い焚きということで、「マイルド追い焚き」と「急速追い焚き」があります。
マイルド追い焚きは、入浴している時にお湯を温めたい場合などに使う機能です。
急速追い焚きは、お湯の温度が30℃から40℃になるまでに9分という速さで追い焚きしてくれます。
もう一つ、「高温さし湯」という機能もありますので、湯量を増やしつつもっと温めたい時に便利ですね。
2-3-2. フルオート追い焚き
フルオート追い焚きは、「W」がないのでお分かりかと思いますが、追い焚き機能のうち「急速追い焚き」がありません。
その他の機能としては、「フルオートW追い焚き」と同じになります。
湯はり→ストップ→保温→たし湯はオートでやってくれます。
2-3-3. エコオート
エコオートとは、湯はりのみオートでやってくれる機能です。自動保温と自動たし湯はありません。
追い焚き機能もありませんが、その代わり高温さし湯とたし湯の機能はあります。
家族が多くなかったり、何でも自動じゃなくていいというお客様であれば、エコオートでも十分な機能だと思います。
2-3-4. 給湯専用
給湯専用という給湯機能は、蛇口から浴槽にお湯を溜めるタイプのお風呂で使用します。
最近では少なくなってきているタイプですが、自動機能は無く、手動で蛇口をひねりお湯を出して、浴槽にお湯が溜まったら手動で蛇口を閉めるという使い方です。